遺品整理・生前整理・家財整理

故人の持ち物を整理し、部屋をきれいに清掃するサービスをご紹介します。生前のうちに身の周りを整理しておきたいといったご要望にもお応えしています。

生前整理とは

死後にできるだけ迷惑をかけたくないと考える方が増えています。生前に身じまいを行う方法のご相談や、遺された大量の遺品の処理方法につき相談される方も多くおられます。詳しくご説明します。

生前整理とは

自分が生きているうちに、身辺や財産の整理をすることです。
近年では20~30代の若い世代にも浸透しつつあり、幅広い世代の方が行っています。

生前整理のメリット

①どこに何があるか把握しておける

普段は必要のないものでも、何かの拍子に急に必要になるかもしれません。その際、生前整理によって、どこに何があるかを把握できていると安心です。
例えば、交通事故に遭って入院した!誰かに必要書類を持ってきてもらわないといけない!というときにも、どこどこにしまってある何々を持ってきて と、わかりやすく指示することができます。
(家の中には、日記などほかの人には見つかりたくないものもありますよね。)

②高齢者が安心安全に生活できる

高齢者の起こす事故のうち、住宅内で起こったものは事故全体の7割を占めています。
家の中がもので溢れて通路が狭くなっていたため、つまづいて転倒し骨折してしまった・そのときに石油ストーブにぶつかってやけどしてしまった・さらに石油ストーブが倒れて火事になってしまった 等、大惨事にもなりかねません。
使わないものは手放し、家の中をすっきりとさせておくことで、事故防止にもなり安心して生活ができます。

③遺族への負担を減らせる

自分の死後、遺族は葬儀の準備などさまざまな手続きを行う必要があります。さらに故人の遺品整理も となると、遺族の負担は大きくなってしまいます。
少しでも遺族の負担を減らしたいとお考えなら、生前整理をしておくとよいでしょう。

生前整理の進め方

決まった方法があるわけではありませんが、具体的な進め方の一例を紹介します。

①不要品の処分

まずは要らないものから処分していきましょう。長年使っていないものは、思い切って処分することがポイントです。
どうしても判断に悩むものがある場合は、一旦保留にしておくのもよいでしょう。ただし、保留は出来る限り少なくしましょう。
処分が難しい思い出の品などは、自分の中で処分の基準を決めておくと判断しやすくなります。
例えば、大きいものはかさばるので写真に残すことにする・この段ボール1つに入る量だけを残すことにする 等です。

処分を決めた品は、
・不要品として業者に回収してもらう
・買取業者に買い取ってもらう
・フリマアプリに出品する
等の方法で処分することがきます。記念切手やサイン入りグッズなど、プレミアがつくものは高価買取が見込めるかもしれません。

②財産リストの作成

自分が所有している財産(預貯金・株・保険・債券など)の保管場所や金額などのリストを作成します。
借金がある場合、それも相続の対象になるので、必ず記載します。
どの財産をどなたに相続させたいかの考えがあれば、合わせて遺言書も作成するとよいでしょう。

③デジタル整理

忘れがちなのが、インターネットに登録しているクレジットカード情報や、SNSのアカウント等の個人情報です。
これらをそのままにしておくと、「デジタル遺品」として悪用されてしまう可能性があります。

デジタル整理すべき情報
・SNSのアカウント
・スマートフォンやパソコンなどのパスワード
・インターネットバンキングの口座
・ネット証券などのパスワード
・有料会員向けサービスのアカウント

既に不要なアカウントは削除し、残しておくものは、IDやパスワード・アカウントの削除方法などをまとめておきましょう。
インターネットの情報は形がないので有無がわかりづらく、また、いつまでも残ってしまいます。整理を忘れないようにしましょう。

遺品整理のタイミングと方法

相続発生後、遺品をどのタイミングで整理すれば良いのか、相続手続きがすべて終わってから整理した方がいいのか、というご相談もいただきます。タイミングと方法についてご説明します。

遺品整理のタイミングと方法

生前整理に比べ、遺品整理のほうがイメージしやすいかと思います。
故人の生前のもちものを整理することです。

遺品整理の意味合い

遺品とは、故人にゆかりのあるもの全てを指します。
遺品の整理をすると、その人が生きていた証となるものと改めて向き合うことになるので、残された人たちは再び悲しみに包まれてしまうこともあります。
整理している間は悲しさや寂しさを感じるでしょうが、遺品を丁寧に仕分け、片付けていくことは、気持ちの整理にもつながります。

タイミング

遺品整理をするのに具体的な決まりはありませんが、法的な手続きや相続税に関するものなどは、早めの対処が必要です。
諸手続きや気持ちがある程度落ち着き、時間の取れるタイミングで始めましょう。

親族が揃っていないときに1人で始めてしまうと、トラブルのもとになります。
葬儀後・四十九日後などの親族が揃ったときに話し合い、その上で進めていくのがよいでしょう。

遺品の仕分けと処分方法

遺品を4つに分類し、それぞれにあった処理をしましょう。

①貴重品

この場合の貴重品とは、金品だけでなく、下記のものも含めます。
・銀行の通帳
・クレジットカードやキャッシュカード
・印鑑
・健康保険証、運転免許証、パスポート、マイナンバーカード
・年金手帳
・公共料金などの請求書、領収書
・有価証券
・土地、家などの不動産の権利書類
・貴金属、宝石、美術品など資産価値の高いもの

これらの貴重品は、処理をするのに法的な手続きが必要だったり期限が決められていることがある上、人目につきにくいところにしまわれていることが多く見つけにくいものです。
必ず優先的に着手しましょう。

なお、財産的価値のある土地の権利書や有価証券のほか、貴金属類も時価の資産価値が高ければ(1点5万円以上)、相続財産として評価の方法が変わります。
金額によっては遺産相続に関わるので、専門家である税理士等に別途相談しましょう。

②形見(思い出の品)

・写真や手紙
・時計やアクセサリー
・趣味のコレクション

人によって、思い出として残しておきたいものは様々です。
コレクションの中でも、時計やアクセサリーなどの資産価値が高いと予想されるものについては、先述の通り遺産相続に関わる場合があるので、専門家に相談する方がよいでしょう。

③再利用品

・稼働可能な家電(冷蔵庫・テレビ・パソコン・洗濯機など)
・家具(タンス・ベッドなど)
・衣類
・古紙・古布

通常であれば処分費用がかかる家電製品を無料で引き取ってくれることもあるほか、物品によっては買い取ってくれることもあります。
地域のNPO法人や福祉施設などに寄付をするのもひとつの手です。

④廃棄品

・燃えるもの(紙・革製品・その他雑品など)
・燃えないもの(せともの・金属類・電球など)
・粗大ゴミ(大型家具・布団・稼働しない家電など)

思い出の品として残すことも、再利用することもないものは、一般廃棄物として処分してはいかがでしょうか。